こんにちは!
Ryoです。
イエメンで内戦が始まって
もうすぐ4年。
国連が
「世界最悪の人道危機」だと言う
イエメン内戦を終わらせる
大きなチャンスが来てるそうです。
日本ではあまり報道されない
イエメンのこと。
何が起きてどうなってるのかを
調べてみました。
イエメン内戦とは
まずは
イエメンのある場所から。
アラビア半島の南なので
地図で言うと
サウジアラビアの下側にあります。
青でかこんだところが
イエメン。
青い文字で書いた
「ホダイダ」は
「フダイダ」とも呼ばれる
小さな港町ですが
この戦争では
だいじな港なので
覚えておいてくださいね。
イエメンという国
21世紀のイエメンは
「中東でもっとも貧しい国」
だそうです。
むかしは豊かな国だったので
「幸福なアラビア」と呼ばれたり
貿易がさかんだったりしたようです。
イエメンでは
1978年から独裁政権が続いてたけど
2010年12月に
北アフリカのチュニジアで始まった
「アラブの春」と呼ばれる
反政府デモが広がったので
独裁が終わりました。
ただし
独裁が終わったと言っても
「独裁者の大統領が
副大統領に権利をわたしただけ」。
いちおう選挙はしたけど
立候補したのは
権利をもらった
もとの副大統領だけでした。

新しい大統領は
国際的に認められてるの?

公平な選挙だったって
認められたから
サウジアラビアや
アメリカなどの
多くの国が支援してるみたい。
フーシ派について
「アラブの春」が始まったのは
2010年の終わりだけど
イエメンでは
「フーシ派」と呼ばれるグループが
その前から活動してました。
フーシ派というのは
正式な名まえじゃないけど
「フーシ」は人の名まえです。
フーシ派は
2012年の大統領選をボイコット。
そのあとも
いろいろあったけど
2015年1月に
クーデターを起こします。
クーデターは成功したけど
2015年3月には
サウジアラビアなどが
フーシ派に空爆を始めます。
それから一気に
内戦がひどくなりました。
代理戦争に
イエメンの内戦は
「大統領派」と
「フーシ派」が争ってるけど
大統領派は
サウジアラビアなどが支援
フーシ派は
イランなどが支援してます。
イスラム教には
大きくわけて
「スンナ(またはスンニ)派」
「シーア派」の2つがあって
スンナ派は
サウジアラビアがリーダー
シーア派は
イランがリーダーになってます。
つまり
イエメン内戦は
イスラム教の宗派どうしの
戦争になってしまってます。
この2つのグループは
2019年現在でも
カタールでも問題になってるし
それより前には
イラン・イラク戦争も
起こしてます。

ふつうのイスラム教徒は
平和を願ってる人たちなのに
石油の利権なんかで
戦争になってる…。
イエメンの現状
2015年3月の空爆から
戦争がひどくなって
一般市民が巻き添えに
なってしまってます。
すでに
1万人を超える人が亡くなって
人口の半分にあたる
1400万人が食糧不足に苦しんで
800万人以上が飢餓状態で
そのほとんどが子どもだそうです。
和平のきざし
たくさんの人たちが
何年にもわたって苦しんだけど
ようやく明るい知らせが!
2018年12月6日から
日本を含む
19カ国の外交関係者と
イエメンの内戦当事者との
話し合いが始まったそうです。
さらに1週間後の
2018年12月13日には
国連が中心となって
和平協議をして
大統領派・フーシ派
両方の代表が
ホデイダでの
部分的な停戦で合意!

ホデイダは
最初に見た地図にあった
小さな港町だよね!

うん!
ここはフーシ派が
支配してたらしいの。
さらに2週間後の
2018年12月29日からは
フーシ派が
撤退を始めてるそうです。
ホデイダは
国連などが運ぶ
食料や救援物資が
到着する港だったけど
戦闘がはげしくて
物資が届けられなかったそうです。
撤退が始まったとは言っても
停戦合意が守られるかどうかを

国際社会が応援しないとね!
つぎの和平協議は
2019年1月中に
行われる予定だそうです。

フーシ派が
撤退するだけじゃなく
サウジアラビアなども
空爆をやめてもらいたいし
イランも
フーシ派への武器支援を
やめてもらいたいです!
モカについて
イエメン内戦とは
なんの関係もないけど
内戦のこと以外で
勉強になったことがあります。
それは
「モカ」!
モカコーヒーのモカです。
イエメンにある
小さな小さな港町とか。
ホデイダの南側
(地図の下側)ですね。
コーヒーの原産地は
アフリカのエチオピアだけど
15世紀から
コーヒーを世界に広めたのは
アラビア半島の商人で
モカの港が使われたそうなのです。
モカの港からは
イエメン産コーヒー
エチオピア産コーヒーの
両方が出荷されて
両方とも
モカコーヒーと呼ばれ
イエメン産コーヒーを
区別する時は
モカ・マタリと呼ばれるそう。
モカの港が
今どうなってるのかは
わかりませんが

はやく平和になってほしいですね!
まとめ
イエメンの内戦だが
2018年12月から
和平のきざしが見えてきた。
大統領派を
サウジアラビアなどが
対立するフーシ派を
イランなどが支援し
イスラム教で対立する
2つの宗派による
代理戦争のように
なってしまっていたが
国際社会の協力により
内戦当事者間の協議がすすみ
2018年12月13日に停戦合意し
その合意に基づいて
2018年12月29日からは
フーシ派が支配していた港町
ホダイダからの撤退が
始まっている。
国際社会は引き続き
停戦合意が守られるように
支援する必要がある。

石油資源を輸入する
日本だからこそ
サウジアラビアと
イランの両方と
仲良くできてますよね?
こういう時にこそ
ぜひ役に立ってほしいです!
分かりやすく素晴らしい記事だと思います。ところで、世界の不和はムスリムが原因なのではないかと最近思うようになったのですが。何が悪いのでしょうか?または何も悪くないのでしょうか。
ななしさん、
こんにちは!
コメント、
ありがとうございました。
私自身は
イスラム教とは無縁ですが、
ムスリムの友だちや知り合いが
何人もいます。
まじめで
よく働く人たちが多いです。
歴史を見れば
宗派同士の争いなんて
キリスト教にも
仏教にもあったことですよね?
20世紀後半からは
イスラム教の宗派争いが
目立つようになっただけで
おまけに
現代は世界のどこでも
何かあれば
すぐにニュースになるから
「またイスラム教か~!」
っていうイメージが
できあがっちゃったのでは?
分かりやくて勉強になりました
何も知らない自分が恥ずかしいって思いました
有難うございます
桑田かをりさん、
こんにちは!
コメント
ありがとうございます。
遠く離れた
アラビア半島のことなので
わたし自身も
調べるまで知りませんでした。
戦争がなくなることを
願っていきたいですね!
こんにちは、堀と申します。
今 イエメンで国連 イギリス軍がPKOの活動は行っているのですか?
ホリマサユキさん、
こんにちは!
コメント
ありがとうございます。
イエメン内戦について
再度調べてみましたが、
2ヶ月ほど前に
停戦が2週間延長になることと
延長が長期になる可能性があることは
わかったのですが
国連イエメン事務所のHPを見ても
新型コロナ関連の情報のみで
現在のPKO活動については
わかりませんでした。
いずれにしても
平和を祈っていきたいです!